2018夏ジュエリー語り [ファッション情報]
2018夏ジュエリー語り
こんにちは。
猛暑どころか酷暑とは、怖い夏になりました。
今月はハイブランドのジュエリーを見ていきましょう。
夏休み、旅行や帰省という方も多いでしょうが、クールシェアという言葉も流行っていますね。
どのブランドでも続々と新作が発表されていますし、
非日常の美しさで暑さを忘れてみてはいかがでしょう?
三菱一号館美術館のショーメ展も魅力的です。
++++++
ヴァンクリーフ&アーペル
「ブトン ドール(Bouton d'or)」からの新作コレクション。
名前の通り、ボタンの中でもパイエット(スパンコール)がモチーフ。
なかなか印象的なデザインです。
本物のスパンコールなら裁縫の技術がものをいうところ、金属で再現したらどうなるか…
ハイブランドのこうした作りの緻密さは芸術的です。
プライスが見合わないと言う人がいますが、
だからと言って工賃と人件費と宣伝費と諸々経費考えると安くなるはずもなし?
ジュエリーを選ぶ際は、見た目だけではなく作りの違いも感じていただきたいものです。
ターコイズ×ラピスラズリ、クリソプレーズ×オニキス、PGベース×ダイアモンド他、4色で展開。
また銀座本店では愛らしい「ル スクレ」コレクションが8月末まで展示されているようですね。
++++++

レースの切れ端をカラフルな宝石に置き換えるというユニークな発想から生まれた
「Dior Dior Dior (ディオール ディオール ディオール)」
名前の通り、ディオールの新作。色石のぜいたくな遊び、
これぞジュエリーと言わんばかりの豪華さです。
それでいてレースの繊細さが根付いています。
++++++
ミキモトはリボンをモチーフにしたシリーズを展開。
ブランドらしく日本的な上品さでまとめられたデザイン。
こうした布類をモチーフにしたジュエリーを比較する時、
曲線美やフィット感はもちろんのこと、
元になった素材の「らしさ」をどこまで取り入れるかという計算の違いが面白いです。
(3:7とか6:4とか)
ファッションにおいて性別の違いを出したい場合、
リボンやレースがもつ質感は「女性らしさ」の重要なファクターですし
(男性が身につけない素材感/やわらかさ、曲線、繊細といった優しさをイメージさせる 等)、
自由な造形はインスピレーションが無限に湧いてくるモチーフといえるでしょう。
+++++++

最後にCHANELから屏風をイメージした「コロマンデルコレクション」。
コロマンデル屏風とは中国の漆塗り屏風のことで、
ジャポニズムとは異なりますが東洋の家具から着想を得た一つの形として見ると楽しい。
日本でも漆芸を取り入れたジュエリーで活動している方はいるようですが、
実験的なもので終わらないでいただきたいものです。
伝統工芸を活かす手段としてジュエリーを作るのか、
ジュエリーのデザインを実現する一つの技法として利用するかで全く方向性が異なりますが。
高岡市など彫金はじめ技術の養成に力を入れている地域もありますし、
デザインも作りも日本の粋を集めた、というジュエリーがあれば見てみたいですね。
それでは、良い夏をお過ごし下さい。(M)
こんにちは。
猛暑どころか酷暑とは、怖い夏になりました。
今月はハイブランドのジュエリーを見ていきましょう。
夏休み、旅行や帰省という方も多いでしょうが、クールシェアという言葉も流行っていますね。
どのブランドでも続々と新作が発表されていますし、
非日常の美しさで暑さを忘れてみてはいかがでしょう?
三菱一号館美術館のショーメ展も魅力的です。
++++++
ヴァンクリーフ&アーペル
「ブトン ドール(Bouton d'or)」からの新作コレクション。
名前の通り、ボタンの中でもパイエット(スパンコール)がモチーフ。
なかなか印象的なデザインです。

本物のスパンコールなら裁縫の技術がものをいうところ、金属で再現したらどうなるか…
ハイブランドのこうした作りの緻密さは芸術的です。
プライスが見合わないと言う人がいますが、
だからと言って工賃と人件費と宣伝費と諸々経費考えると安くなるはずもなし?
ジュエリーを選ぶ際は、見た目だけではなく作りの違いも感じていただきたいものです。
ターコイズ×ラピスラズリ、クリソプレーズ×オニキス、PGベース×ダイアモンド他、4色で展開。
また銀座本店では愛らしい「ル スクレ」コレクションが8月末まで展示されているようですね。
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レースの切れ端をカラフルな宝石に置き換えるというユニークな発想から生まれた
「Dior Dior Dior (ディオール ディオール ディオール)」
名前の通り、ディオールの新作。色石のぜいたくな遊び、
これぞジュエリーと言わんばかりの豪華さです。
それでいてレースの繊細さが根付いています。
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ミキモトはリボンをモチーフにしたシリーズを展開。
ブランドらしく日本的な上品さでまとめられたデザイン。
こうした布類をモチーフにしたジュエリーを比較する時、
曲線美やフィット感はもちろんのこと、
元になった素材の「らしさ」をどこまで取り入れるかという計算の違いが面白いです。
(3:7とか6:4とか)
ファッションにおいて性別の違いを出したい場合、
リボンやレースがもつ質感は「女性らしさ」の重要なファクターですし
(男性が身につけない素材感/やわらかさ、曲線、繊細といった優しさをイメージさせる 等)、
自由な造形はインスピレーションが無限に湧いてくるモチーフといえるでしょう。
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最後にCHANELから屏風をイメージした「コロマンデルコレクション」。
コロマンデル屏風とは中国の漆塗り屏風のことで、
ジャポニズムとは異なりますが東洋の家具から着想を得た一つの形として見ると楽しい。
日本でも漆芸を取り入れたジュエリーで活動している方はいるようですが、
実験的なもので終わらないでいただきたいものです。
伝統工芸を活かす手段としてジュエリーを作るのか、
ジュエリーのデザインを実現する一つの技法として利用するかで全く方向性が異なりますが。
高岡市など彫金はじめ技術の養成に力を入れている地域もありますし、
デザインも作りも日本の粋を集めた、というジュエリーがあれば見てみたいですね。
それでは、良い夏をお過ごし下さい。(M)
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