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ルノワール展 [美術館]

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」「浴女たち(ニンフ)」が国立新美術館に初来日。
また、「田舎のダンス」「都会のダンス」ともに45年ぶりの来日を果たしました。

1 ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会(1876年)
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   ☜賑やかな広場で踊り、食べ、おしゃべりに興じている光景は見ているだけで楽しくなる。
    男性がかぶるカンカン帽は愛嬌がある。

2 ぶらんこ(1876年)
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   ☜午後の昼下がり、ブランコに乗ることに照れているのか、
     髪に指を通しうつむき加減の少女。
     少女の正面に立つ男性は想い人かも・・・

3 読書をする女(1874-76年)
読書をする女.jpg
   ☜柔らかな日差しの中で、口元を緩ませ読書にふける少女。
     心温まるストーリーだろうか。   

 4 田舎のダンス  都会のダンス (どちらも1883年)
田舎都会.jpg
   ☜田舎と都会における女性らしさ、女性のあり方を表しているように思う。
    楽しそうなのは左、あこがれるのは右。

 5 ピアノを弾く少女たち(1892年)
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楽譜を熱心に見つめ、ピアノに向かう少女と、付きそう姉の存在のような少女。
あたたかな家庭を連想する風景。

   ☜あたたかな家庭のワンシーンを描いたこの絵からは優しい音色が聞こえてくる。
     姉妹の仲の良さがうかがえる。

 6 浴女たち(1918-19年)       
 7 女性大水浴図(1884-87年)
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   ☜ともにルーベンスを連想させる。古典主義の影響を受ける。



ルノワールの絵の良さは初期から中期の時代に集中していると思います。生活のワンシーンを切り取り表現するルノワールは、当時の時代を表す女性らしい表情や仕草をよくあらわしていて、木漏れ日に照らされる人物は、うっとりと見入ってしまうような雰囲気をまとっています。見る人をあたたかな気持ちにさせ、見る人を引きつけていたルノワールの絵ですが、晩年の裸婦画はルーベンスの真似をするばかりで面白みがなく、それこそ”古典主義におぼれた”という表現が、私のなかではしっくりきています。



日付 2016年5月22日(日)
場所 国立新美術館 企画展示室1E (六本木)
時間 11時~12時半頃

〈会場の雰囲気〉
 ・「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が飾られている所は広い空間になっていて、
  四面に絵が飾られており、そこでは思い思いに作品を見ていた。
 ・上記の場所には、ルノワールの息子の作品の映画が流れていた。
  おかげで堅苦しい雰囲気ではなかった。
 ・展示103点のうち、8割はルノワールの作品だった。
 ・ルノワールが使用していたパレットや筆、絵の具が展示されていた。
 ・1時間半ほどで回ることができる展示数だった。

〈見学者の様子〉
 ・混んでいない時間帯を狙ったつもりだったが、すんなり絵の正面に立てない程度
  には人が多い。
 ・大学生と若いカップル、年配の方と奥様と夫婦、割合は3:7くらい。
  女性が6割ほど。小さい子供はいない。
 ・絵も解説もじっくり読む人が多かった。
 ・初期、中期の作品の近辺が混み、晩年にいくにつれて人は減っていた。
 ・会場の外にでると、国立新美術館内のカフェにいく人が多かった。

〈土産物コーナーの状況〉
 ・定番のポストカードがよく売れていた。
 ・画集は手に取り、めくる人は多いが、購入には至っていない。
 ・アシュペーフランスとのコラボレーションアクセサリー、ストールが販売されていた。
一昨年のオルセー美術展でもコラボレーションしている。
 ・コハクのネックレス、透かしの入ったべっ甲のリングが売られていた。
  奥様が熱心に見ていた。
 ・土産コーナーは特に、年配の方が多く足を止めていた。

〈この展示会で感じたこと〉
 ・堅苦しい雰囲気ではなく、ルノワールを全く知らない人でも気楽に楽しむ事ができる。
 ・印象派の時代の初期から中期、古典主義の影響を受けた晩期、
  それぞれ絵のテイストが異なるので、色んな趣味をもつ人たちが、見に来ていたように思う。
 ・カップルが、他の展示会に比べて多かった。
 ・非常に暑い日だった。
 ・カジュアルな服をきている人が多い上に、展示の雰囲気も相まってか、
  コハクを見ている人が意外に多かった。
  土産物コーナーでコハクを販売するのは非常に良いと思った。

〈背景〉
 ・会期 2016年4月27日(水)~8月22日(月)
      毎週火曜日休館 ただし、5月3日(火・祝)、8月16日(火)は開館
 
 ・時間 10:00~18:00
      金曜日、8月6日(土)、13日(土)、20日(土)は20:00まで
 
 ・主催 国立新美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、日本経済新聞社
 
 ・後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・ フランセ日本
 
 ・協賛 アサヒビール、NEC、花王、KDDI、損保ジャパン日本興亜、第一生命、
      ダイキン工業、大日本印刷、大和証券グループ、大和ハウス工業、みずほ銀行、
     三井物産、三菱商事
 
 ・特別協力 テレビ東京、BSジャパン

 ・協 力 日本航空

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